5月8日(金)

 上橋菜穂子の「精霊の木」を読みました。
 二人の子どもが追手から逃げながら、遠い昔より伝わる願いを果たそうとする、SFファンタジーです。
 途中で人生についての話が出ます。
 生きることはむなしいのか、何のために生きるのか。
 これは永遠のテーマです。
 アンパンマンのマーチでも歌われています。
 自分の役割が何か、僕にはわからない。
 伝記になりそうもないこれまで、そして、これから。
 変わりない毎日は、空虚と捉えられるかもしれない。
 ただ、僕はこう思う。
 変化のない日々を過ごせること、これで十分がんばっているのではないかと。
 保てること、ただそれだけで、十分すごいのではないかと。
 歴史に名を残せなくとも、歴史の中を生きている。
 それはもう、十分価値のあることではないか。
 自分が自分でいること、それが役割なのかもしれない。
 人生でピンとくる、ビビッとわかる場面に遭遇したことがない。
 もしかしたら、すでに通り過ぎたのかもしれない。
 それでも、自分は自分のままでいよう。
 そう思う。

 P.S.「鹿の王」を読みたいです。